日々偶成


罰のくだされない罪の重さに
人生に罫なす時間の推移を
      空間に投影しながら
四季は巡り 巡る四季に
僕の佇みの「罪」はあった

春・・・全ての植物が
    萌芽するわけではないのに
    全ての植物が
    萌芽するような錯覚に囚われたのか

夏・・・全ての春の次には
    夏が来るとは限らないのに
    全ての春の次には
    夏が来るという常識に囚われたのか

秋・・・忘れられた風鈴を
    鳴らすものの正体が それ自体では
    決して鳴ることができないことを
    知りすぎるほど知り 忘却したのか

冬・・・白きものを眺めながら
    白きものが全てを
    白く覆い尽くしてくれればいいと
    無駄に時を過ごしてしまったのか

二十回の四季 二十年の歳月
佇めたのは 時の推移と共に
僕もまた推移できたから
佇みにこそ 僕の旅はあった

思い出が思い出にならない
そんな自分の弱さが見えてきて
いつまでも没しきれぬ日輪に
影ばかりが長くなる

二十年の歳月があってと語り始める時
その二十年を数え始める思い出がある

語ると言う行為が
騙るという演技であったから
今 二十年の歳月を経て
語り部である僕は主観を昇華する

作者を騙り続ける間
語り部は佇まなければならないから
僕は再度 自分に言い聞かせる
「佇みにこそ旅はあるのだ」と

さび付いた釘を 僕は握り締めている
掌中のそれは僕の汗で一層さびていく

実際に詩を書かなかったにせよ
私は「詩」の世界に佇み続けた

どうしようもない自分の 語り部として
どうしようもない作者の 実態として

妻子を養いながら でも本当は
妻子に養われながら 癒されながら・・・




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この記事へのコメント

Clover
2004年08月23日 02:07
「幸せの青い鳥」の他、星の王子様の、「大事なものは目に見えないんだよ」って言葉が好きです。対象となる大事なものは見えても、それを包み込む優しさや思いやり、それらを全部ひっくるめた愛と呼べるもの、それは形として見えない。見えないけど、そこにあるものです。
空気時計
2004年08月24日 16:07
Cloverさま 大事なものは、そのものは目に見えないけれど、何かの形で見えてくるものです。ただ、それに気付かないだけ。

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