安寧の日記(9/28) 秋の夜長に童話でもいかが?-1


■ボク 星になったよ

ボク 星になったよ

星になったら この世界をつくった人とお友達になれたよ
ボク その人のこと ファミレド氏って 呼んでるんだ

ボク ファミレド氏に 尋ねたんだ
「どうやって この世界を作ったんですか?」って

ファミレド氏は 答えたよ
「この世界をつくるとき ひとつだけ 約束ごとがあったんだ。
 それは 差し引きゼロであること。」

ボクには むずかしくて わかんなかったよ
そうしたら ファミレド氏が こう続けたんだ

「両手一杯に幸福を 抱えている人に
 もうひとつ 幸福が訪れたら
 何か ひとつ 幸福を捨てないと
 いけないのかな。」

ボク 思わず言ってしまったよ
「両手一杯に不幸を 抱えている人に
 もうひとつ 不幸が訪れても
 不幸が ひとつ 増えるだけなのにね。」

「そう そこに答えがあったのだよ
 幸福と不幸の関係 
 正反対のプラスとマイナスの関係さ。」

ファミレド氏の説明は続いたよ
簡単に言うと・・・

プラスのものをつくるのならば
約束ごとを守るために
プラスのものと同じ量の
マイナスのものをつくらないといけない
そうしたら 差し引きゼロになるからね

でも プラスのものと マイナスのものと
同時に存在すると すぐにゼロになってしまう

それで ファミレド氏は
プラスのものを
時間の流れにそって ふくらましたんだ
約束ごとを守るためには
マイナスのものも ふくらまさないと いけないけど
ファミレド氏は すごいことを 思いついたんだ

マイナスのものは
時間の流れに逆らって ふくらませたんだよ
だって プラスとマイナスは 正反対だから
そうなるのが 自然なんだって
説明を聞き終わって ボク 叫んだよ

「それが ビッグバーン だったんだ。」

ファミレド氏は 静かに言ったよ
「大事なことは 
 プラスのものも マイナスのものも
 ふくらみ続けることが できないってことさ。」

そう言うと ボクに 砂時計をくれたんだ

「プラスのものも 限界点に達すると
 縮み始めるんだよ
 マイナスのものも 同じように
 縮み始めるんだよ
 ただ 時間の流れが逆だから
 時間の流れに沿って
 マイナスのものが縮むのを見ると
 それは ふくらんで見えるのだよ。」

「わかんないな。」

「その砂時計を見てご覧。
 真ん中のくびれた部分がビッグバーンとすると
 両端の閉ざされた部分もビッグバーンなのだよ。」

「天空の砂時計。」

「そうだよ、君はプラスのものだから
 今は くびれた所から ふくらむ世界に住んでいる
 君は プラスのものだから
 時間の流れに沿って ものを見る
 だから 世界がふくらんでいるように 見えるんだ
 でも 君がマイナスのものならば
 この世界は 縮んで見える。」

ボクは 砂時計で 時を刻んでみる
まんなかのくびれた部分から 砂が落ちて時を刻む
ボクは 砂時計を 反転してみる
同じように 砂が落ちて時を刻む

「君は 今 プラスのものの見方と
 マイナスのものの見方を 体験したんだ。
 幸福と不幸 正反対のものをね。」

ボク 星になったよ
ボク 星になったよ
パパとママを 不幸にしたよ
両手一杯の人を 不幸にしたよ

でも  ボク また 生まれてくるよ
天空の砂時計を もって
ボク また 生まれてくるよ

そう 誓ったんだ
ファミレド氏に
パパにママに 両手一杯の人に


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