Archive:「坂道」
陽のあたる坂道(No.745)
ボク 坂道をのぼるんだ
坂道 のぼるくらいは 簡単なことさ
坂道をのぼってね 頂上まで行く必要はないんだ
坂道をのぼってね 位置エネルギーを得るんだ
あとは 坂道で鞠を手放すだけ
あとは 鞠がころがるだけ
一行目が書ければ あとはころがるだけ
自然に とっても 自然に 詩になるんだ
地下工場なんて 意識する必要もない
フル・イドの底も意識する必要もない
一行目が書ければ あとはころがるだけ
自然に とっても 自然に 詩になるんだ
白きものよ お前を見るたび ふと思う
昨日までの明日を 明日からの昨日を
そうした時の流れの中で
お前がそう呼ばれ始める ずっと以前から
僕はお前を知っていたし
お前を忘れはしたが あの日
髪を伸ばし続けた少女は坂道の途中で
あんなに大事にしていた鞠を手放したのだ
坂道を転がりだした鞠を見てはじめて少女は
その鞠がかけがえもない
最後の玩具であったことに気付き駆け出した
加速する一方の鞠を追って あの日
白きものよ あの日からお前は
白きものよ その白さゆえに狂おしく
白く 白き 白の 白い 白さの中で
その白さゆえに狂おしく
いまだに鞠を追いかけ続けているのか
僕は知っている あの鞠がどうなったかを
いま 何処にあるのかも
あの日 坂道の下で僕は見ていたのだ
白きものよ お前は転がる鞠に追いついて
あんなにしっかり抱きしめたじゃないか
僕は見ていた あの日のお前を
鞠を追って小走りに坂道を駆けてきた
あの日のお前を 僕は見ていた
この現実の世界で あの日のお前を
■坂道
酔い覚ましを兼ねて
坂道を歩いて下る
方向音痴のボク
不思議なことに
酔っていると
方向を間違えない
やっと坂道を下り終え
大通りに出ようとした時
同僚の車に拾われ
駅まで送ってもらう
通い慣れた電車に乗り
家路へと向かう
結局 電車を乗り越し
家族に迎えにきてもらう
坂道を下りながら
いろんな人に助けてもらう
ボクは ひとりじゃ ないんだね
そもそも、詩を書くという作業の基本は、ひとつの言葉と他のひとつの言葉を結合させるというシンプルなレゴブロック的ものである。
(二元的結合)
結合だけでは、ありきたりの表記となるので複合の域までいければとは思う。
(二元的複合)
あとはこのレゴブロック同士を、また結合させる。
(多元的結合)
同様に(多元的複合)の域まで、高める。
文字で表記すると、何か大変な作業に見えるが、
現実的には、そんな作業を日々繰り返しているうちに、
自然と最初の1~2行が書ければ、
あとは坂道をことがる鞠のごとくに展開されていく。
作為は
坂道を登るようなもの
意識だけで書こうとすると
きっと そうなるよ
安寧の日記(8/15) 坂道
詩の書き方は 人さまざま
何が詩と呼べるのかも
人それぞれでいいと思っている
詩は書くものでなく
詩は生まれるものだと
言う人もいるし
ボクは書くというより
転がり降りる感じです
最初の数行が書ければ
または 生まれれば
あとは 坂道を下るだけ
無理して坂道の頂上まで
登る必要もなくて
例えば坂道の下から
ボールを坂道の上へ
放り投げてみるような
鞠(No.703)
僕がしかけた
あの言霊の封印を
あの坂道の封印を
空気時計として公開することで
解けるのならば
白きものよ
あえて白きものと呼ぶ
白きものよ
君が何色に染まろうとも
僕は君の白さを忘れない
僕がしかけた
あの言霊の封印を
あの坂道の封印を
空気時計として公開することで
解けるのならば
白きものよ
あえて白きものと呼ぶ
白きものよ
君が何色に染まろうとも
僕は君の白さを忘れない
それまで 何等の表現すべきものがない私に
第一小節 第一楽節を与え 知らん顔する悪魔に
主題を展開してしまうのは なぜ?
坂道を転がる鞠を 書き留めてしまうのは なぜ?
ひとりで歩むつもりでいたのです
ひとりで表現の小石を
積むつもりでいたのです
思わず表記して
しまったのです
坂道の頂上に
毬を置いてしまったのです
表現が
坂道をころがり初めてしまったのです
それで よかったんですよね?
ひとりで表現の小石を
積むつもりでいたのです
思わず表記して
しまったのです
坂道の頂上に
毬を置いてしまったのです
表現が
坂道をころがり初めてしまったのです
それで よかったんですよね?
坂道の頂上である必要性はない
坂道の途中であれ構わないのだ
The necessity that is the top on the slope gets rough
and is not cared about during the slope that not is.
要は坂道で手放された毬であればいい
あとは坂道を転がり落ちる毬であればいい
In short, only having the bur parted with on the slope.
Only have the bur that rolls on the slope and drops.
書くのではない 展開するのだ
It develops ..not writing...
坂道の途中であれ構わないのだ
The necessity that is the top on the slope gets rough
and is not cared about during the slope that not is.
要は坂道で手放された毬であればいい
あとは坂道を転がり落ちる毬であればいい
In short, only having the bur parted with on the slope.
Only have the bur that rolls on the slope and drops.
書くのではない 展開するのだ
It develops ..not writing...
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