安寧の日記(11/28)原点


人生は
ガラスの閉鎖空間を
堕ちてゆく砂のように
死へと一歩的に進む

時が過ぎれば過ぎるほどに
年をとればとるほどに

人生の折り返し点を
過ぎてしまったなと感じた時から
その感覚は強まってくる

そんな人生観に陥りがちな自分がいて
そんな自分に贈った詩




詩集「空気時計を見詰めながら」―1

【プロローグ(天空の砂時計)】



昔 あそこは海だったのです
だから いつの日にか
白き雲の指間から
白き砂がこぼれてくるのです

それはこの大地に厚く厚く積もって
全てを白く覆い尽くすのです
そんな日が来たら
僕たちは 化石になるのです
罪も罰も 化石になるのです

そんな日が来るまで
僕たちはみんな堕天使だから
「遠い翼の記憶」を抱きながら
空を見上げて生きていくのです

堕ちてしまえば それまでの
堕ちてしまえば それまでの
白き砂の砂時計 そのままに
空を見上げて生きていくのです

砂が全部堕ちてしまったら
また 砂時計をひっくり返して
新たな時を刻めばいいと
「遠い翼の記憶」は囁くけれど

もう 何かが違う
何かが違ってくるから
もう 取りもどせない僕たちの翼
もう 取りとめもない僕たちの砂

もし 僕たちの目に
空気だけが見えて 砂が見えなければ
僕たちは砂時計を「空気時計」と
呼んだに違いないのです

天空へと上る空気を見詰めながら
そんな人生観を持ちながら・・・





ボクには見えていなかった
ガラスの閉鎖空間を
堕ちゆく砂の合間をすり抜けて
上へと上る空気が

ただ一歩的に死へと向かうのでなく
生きたこと自体を刻み空気が
見えないけれど 大事なことが
あることに・・・



詩集「空気時計を見詰めながら」は
こう結ばれる




【エピローグ】


この砂時計が 時を刻み終えるとき

最後の一粒が 落ち終えるとき

この密閉されたガラスの内なる空間から
開放されるとき

僕の本当の沈黙が 開始されるとき

僕が愛した人々の 
僕を愛した人々の

悲しみや喜びや
それらの満ち欠けよ

何も言えずに そうするよりは
何も言わずに そうすることだ

サヨウナラ さようなら 左様なら
そうであるから

壮絶な人生としなかった
ガラスの内なる壮絶さを
わかってほしい




これが
このブログの原点です

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