安寧の日記(2/17)山月記

http://www.aozora.gr.jp/cards/000119/files/624_14544.html

江守徹の朗読「山月記」をYoutubeで鑑賞。

https://youtu.be/8oYnfb63QyU

学生時代の思い出の作品。
当時、吟道部に所属していたのですが、
積善流という流派でした。

詩吟は日清・日露戦争・太平洋戦争と
兵士の士気を鼓舞するために悪用され
太平洋戦争後、弁護士 山田積善氏が
立ち上げた流派です。

民主的な運営で
師範とか家元制度はなく
剣舞・扇舞もありません。

戦争や戦闘に関する漢詩を
吟じることもありません。

人生観とか自然とか
戦いの空しさとか
そんな漢詩を吟じる流派でした。

その吟道部の発表会
構成吟なるものがあり
例えばこの「山月記」の朗読の合間の数カ所に
その場面にあった漢詩を吟じたのです。

そんな思い出もあって「山月記」を
聞いてみたのです。

・・・

師範とか家元制度もない流派
学生時代の吟道部もすでに廃部?
どこに後継者がいるのだか不明。

・・・

漢詩の影響か
私の書く詩は四行単位が基本。

起句・承句・転句・結句。

だから最初の二行が書ければ
自然と詩が書けるのです。

それはまるで
坂道の途中で
手放された少女の鞠。

白きものよ お前を見るたび ふと思う
昨日までの明日を 明日からの昨日を
そうした時の流れの中で
お前がそう呼ばれ始める ずっと以前から
僕はお前を知っていたし
お前を忘れはしたが あの日
髪を伸ばし続けた少女は坂道の途中で
あんなに大事にしていた鞠を手放したのだ

坂道を転がりだした鞠を見てはじめて少女は
その鞠がかけがえもない
最後の玩具であったことに気付き駆け出した
加速する一方の鞠を追って あの日

白きものよ あの日からお前は
白きものよ その白さゆえに狂おしく
白く 白き 白の 白い 白さの中で
その白さゆえに狂おしく
いまだに鞠を追いかけ続けているのか

僕は知っている あの鞠がどうなったかを
いま 何処にあるのかも
あの日 坂道の下で僕は見ていたのだ
白きものよ お前は転がる鞠に追いついて
あんなにしっかり抱きしめたじゃないか

僕は見ていた あの日のお前を
鞠を追って小走りに坂道を駆けてきた
あの日のお前を 僕は見ていた
この現実の世界で あの日のお前を


かつて「白きものよ」という詩の中の一節
http://jinojin.at.webry.info/200406/article_4.html

さすがに江守徹の朗読は素晴らしい
一度 お聞きになる価値はあるかと

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