蒼紅の日々



    ■蒼紅の日々


現実の赤は 赤になり得ず
食紅の偽装のように
成就すべきでない炎
叶えてはならぬ欲望

消火できぬなら昇華をと
連ねはじめた五百羅漢
どこぞの誰かの地雷踏み
異方の詰草との邂逅となる

夢想の緑は 緑になり得ず
蒼白の顔色のように
仮想現実の夜のしじまに
漕ぎ出すけれど

人の浅瀬に座礁すまいと
人の深みに舵とるばかり
此処より船出しようとも
彼方の岸には まだ早い

此岸と彼岸の狭間
レクイエムと称しながら
五百羅漢に至りながらも
昇華しえない灯火を知る


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