テーマ:詩集

「智恵子抄]より

人に いやなんです あなたのいつてしまふのが―― 花よりさきに実のなるやうな 種子(たね)よりさきに芽の出るやうな 夏から春のすぐ来るやうな そんな理窟に合はない不自然を どうかしないでゐて下さい 型のやうな旦那さまと まるい字をかくそのあなたと かう考へてさへなぜか私は泣かれます 小鳥のやうに臆病で …
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【No.700 レクイエム(Cerberus)】

生きて生き得ぬ泡沫も  刹那に夢を見るものを などか夢見ん 夢見て生きん 生きて生き得る人間(じんかん)に 問わねば答えぬ山彦も  言葉ありせば答うべく などか答えん 応えて生きん 言葉ある身の人間(じんかん)に そのおもひ 雅なれば 燃えうつり そのおもひ 邪なれば 燃え尽…
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陽のあたる坂道(No.745)

ボク 坂道をのぼるんだ 坂道 のぼるくらいは 簡単なことさ 坂道をのぼってね 頂上まで行く必要はないんだ 坂道をのぼってね 位置エネルギーを得るんだ あとは 坂道で鞠を手放すだけ あとは 鞠がころがるだけ 一行目が書ければ あとはころがるだけ 自然に とっても 自然に 詩になるんだ 地下工場なんて 意…
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詩集「空気時計を見詰めながら」について

 1991年(平成3年)6月に結婚をひかえていた私は、今度こそ、詩をかくことから完全に縁をきってしまおうと、思いました。そうすることが、社会的生活を営むための責任だと思ったのです。  詩を書くときの私は、そのためになら何でも犠牲にしてしまう傾向があり、入社2年目にはとうとう筆を折ったのです。過去の作品の編集だけは、続けましたが、新作は…
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■空気時計INDEX■

■童話■http://jinojin.at.webry.info/200408/article_32.html ■物語■http://jinojin.at.webry.info/200408/article_32.html ■ブログ新作■ 恋暦―完成版http://jinojin.at.webry.info/20040…
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白きものよ2

白きものよ また私は筆を執る 白きものよ そのかわり私は         また瞳を閉じてしまおう もう 何も始まりはしない代わりに もう 何も終わりもしないのだから 語るべきそれを 素直に 語られたそれへと変えること そう ありたいと思いながらも 果たして 語られたそれは 語るべきそれであったのか 答えを得ぬまま…
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