安寧の日記(5/3)系譜-1

作品にも系譜というものがある。
学生時代、最後に詩吟のために書いた詩「恋歌」(れんが)

・・・
起きては伏する日暮におもう君
君おもえども蝉鳴くばかり
・・・


セミは「ヒグラシ」(蜩)
鳴く音は「カナカナ」

君おもえども蜩の
鳴く音は悲しカナカナし

学生時代からの信条は
「石の上にも三年、石の下にもう七年」

「石の下にもう七年」は
自分で付け足したもの

さて この「恋歌」は後に
思わぬ作品となる

江戸時代末期の博多の大商人
黒門要市に纏わる物語となるのである

蜩(ひぐらし)No.737

折りしも日暮れ
蝉時雨 染み渡る

大願成就せんとて
桜の木のもとなる 一枚岩に
座禅を組む 慈愛であった

俗名を 黒門 要市
親から譲り受けし 店を
友に 謀られ 失いし 要市であった


画像


・・・
三年に及ぶ座禅 大願成就の朝
かっと目を見開いた彼が見たものは
今 まさに脱皮しようとしている蜩

蝉変(ぜいへん)の瞬間である

昆虫は一般的に短命である
しかしセミは3年~17年
幼虫として地中で暮らす時期がある

・・・自分は三年も座禅をしていた
・・・その自分が座禅をしていた岩の下
・・・この蜩は七年もの間
・・・幼虫のまま過ごしていた
・・・石の上にも三年
・・・石の下にも七年
・・・何事も耐えることができれば・・・

慈愛(俗名:黒門要市)は
山をおり また商人に戻る
そして蜩の教えを守り大商人となる
という物語である

さて「蜩(ひぐらし)」が
次にどの作品に繋がったかは
また次回に

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